メイクレッスンで眉のご相談を受けるとき。
実は「眉が描けていない人」よりも、「とても丁寧に描いている人」のほうが多いと感じます。
しかも、そのほとんどが「自分では失敗している自覚がない」状態。
「まだ足りない気がして、どんどん描き足してしまう」
「左右が揃っていない気がして、何度も修正してしまう」
でも実際に顔全体を見ると、足りないのではなく、やりすぎていることがほとんど。
この「感覚のズレ」こそが、眉がなんだか決まらない最大の原因になっています。
眉が不自然に見える人に共通する描き方
レッスンでよく見かける、不自然に見えやすい描き方は次の2つです。
・眉の”枠”がはっきり残っている
・眉頭から眉尻まで、すべて同じ濃さで描かれている
どちらも「ちゃんと描こう」と真面目に向き合っている証拠。
でも、この描き方をすると眉が顔から浮いてしまい、いわゆる「描きました感」が強く出てしまいます。
眉は、線や図形ではなく、顔の中に溶け込んで初めて自然に見えるパーツなのです。
左右は「揃えすぎなくていい」
ここで誤解してほしくないのですが、「左右非対称でOK」という話ではありません。
人の顔は、もともと左右非対称です。
筋肉の動き方、骨のかたち、表情のクセ。
これらが左右で違うからこそ、眉山の高さを無理に同じにしようとすると、かえって表情が動いたときに不自然な違和感を生んでしまいます。
揃えるべきは「眉頭の位置」。
眉頭の位置さえ大きくズレていなければ、「眉がキレイな人」に見えるんです。
眉の角度や眉山の高さは、多少違っても大丈夫。
むしろ、あなたの自然な表情の動きに任せたほうが、しっくりとなじみます。
描いたら「ぼかす」
丁寧に描いた眉が顔から浮いてしまうのを防ぐには、描いたあとのひと手間、「ぼかす」ことをセットにしてください。
眉尻はほどよくはっきり、眉頭は「影があるかな?」という程度にぼかしてグラデーションを作る。
これだけで、眉の印象は一気にやわらぎます。
このとき「撫でる」くらいの軽い力加減で十分。
眉を消そうとするのではなく、描いた線を肌になじませるイメージで行ってください。
最後に「腕一本分」離れて確認する
仕上げに必ずやってほしいのが、鏡から腕一本分、距離を置いて確認することです。
鏡に近づきすぎると、左右のわずかな差が気になり、ついつい描きすぎてしまいます。
でも、「腕一本分の距離」こそが、他人から見られているリアルな距離。
近くで見ると少し物足りないくらいで、ちょうどいい。
引いて見たときに「眉だけが浮いていないか」を確認する。
その客観的なバランスを、左右の正確さよりも優先してください。
「正解を作る」より「違和感を減らす」
眉メイクで迷う人ほど、「正しい形」を探そうとします。
でも、40代以降の眉メイクで大切なのは、正解を作ることより、違和感を増やさないことです。
- 揃えすぎない
- 描きすぎない
- 確認しすぎない
少し力を抜くだけで、眉はちゃんと顔になじみます。
丁寧さはもう十分。
これ以上「足す」よりも、勇気を持って「引いて整える」ほうが、今のあなたの顔にはしっくりくることが多いのです。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
鏡を見る時間が、少しでも心地よくなりますように。
「理屈はわかったけれど、自分の顔で再現できるかどうか不安」
そう感じた方もいらっしゃるかもしれません。
メイクが難しくなる一番の理由は、知識の量ではなく、自分の顔に合わせた力加減や動かし方を客観的に確認する術がないことにあります。
自己流のクセを見直し、筆の持ち方やブラシの動かし方から、”ご自身で再現できる”ところまで丁寧にお伝えしています。
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まずはパーソナルカラーや顔タイプなどの各種診断で、ご自身の魅力を客観的に整理してみませんか?
必要に応じて、診断という選択肢もご検討ください。
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