骨格診断には「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3タイプがあります。
その中でも「やわらかさ」と「下重心」が特徴のウェーブタイプは、華奢で女性らしい印象を持つ一方で、選び方を誤ると体が貧相に見えたり、下半身ばかりが強調されてアンバランスに映ることもあります。
今回は「ウェーブタイプ」について、その特徴とおしゃれを楽しむための工夫を詳しく解説していきます。
ウェーブタイプとは?
まずは、自分がウェーブタイプに当てはまるのかを確認しましょう。
特徴を把握することで、「なぜこの服は似合うのか/似合わないのか」が理解しやすくなります。
以下の特徴に多く当てはまれば、あなたはウェーブタイプかもしれません。
華奢で女性らしい印象を持つ一方で、選び方を誤ると体が貧相に見えたり、下半身ばかりが強調されてアンバランスに映ることもあるのが特徴です。
ウェーブタイプがスタイルアップする鍵:華奢さを活かし、重心を上げる
ウェーブタイプの体型は、体の上部に厚みが少なく、全身が華奢で女性らしいことが最大の特徴です。人の視線が集まる上半身がすっきりしているため、他の骨格タイプに比べて元々細く、痩せて見えるという大きな強みがあります。
華奢さは魅力、しかしバランス調整が必要
ウェーブタイプの方からは「上半身が薄いのが気になる」「華奢すぎて貧相に見えるのがいや」というお悩みをよく聞きます。ですが、その華奢さこそが大きな魅力。人の視線が最も集まる上半身がすっきりしていることで、全体のイメージまで細く女性らしく見えます。
実際、私はストレートタイプなので、あの軽やかで華やかな雰囲気を自然に纏えるウェーブさんがとても羨ましいと感じます。
しかし、40代、50代になると、「体が薄く見える」「腰まわりだけが大きく見える」といったバランスの違和感が出やすくなります。ウェーブタイプに必要なのは、「華奢さを活かしつつ、重心を上げて最高のスタイルに見せる工夫」です。
なぜ「下半身が気になる」と感じやすいのか?
本来は細い体型にもかかわらず、「下半身が気になる」と感じるのは、体の特徴と服の相性によって生まれる、バランスの錯覚が原因です。このタイプは、次のような要因で「ずんぐり見え」や「脚が短く見える」といった印象を与えてしまうことがあります。
上半身のボリューム不足
体の上部に厚みが少ないため、シンプルすぎるデザインは上半身にボリューム不足を生み、結果的に下半身ばかりが強調されて見えます。フリル、ギャザー、パフスリーブなど、柔らかい素材で上半身に曲線的な装飾を足すことが重要です。
下重心の悪目立ち
元々重心が下がりやすいため、重たい素材のパンツやマキシ丈スカートなど、下半身にボリュームや重さを加えてしまうと、さらに下重心が悪目立ちし、スタイルダウンにつながります。
重心が低く、メリハリがない
ハイウエストなどで重心を上げ、フィット&フレアのシルエットでメリハリをつくることが、スタイルアップへの近道です。
ウェーブタイプの魅力を最大限に引き出すには、柔らかい素材で上半身に女性らしいボリュームを足し、ハイウエストなどのデザインで視線を上に集める工夫をすることが重要です。この重心のコントロールこそが、華奢な体型をさらに引き立て、最高のスタイルアップを実現します。
やわらかさと下重心を整える服選びの工夫
ウェーブタイプは「下重心を上に引き上げ、やわらかさを上品に見せる」ことがポイントです。ちょっとした意識で、体全体のバランスは驚くほど改善されます。
- 重心を上に引き上げる
ハイウエストパンツや、ウエストマークできるデザインで下重心をカバー。 - 上半身に装飾をプラス
フリルやギャザー、パールなどで上半身に華やかさを加える。 - やわらかさを生かす素材選び
シフォン、ジョーゼット、モヘアなど軽やかな素材が体の質感とマッチする。

季節ごとに変わるウェーブタイプの注意点
季節によっても、ウェーブタイプの特徴は見え方が変わります。
特に下重心や華奢さは、服の素材や重ね方次第で印象が大きく左右されるため注意が必要です。
- 春夏:薄手のトップスは上半身をさらに寂しく見せるので、デコルテにアクセントを。
- 秋:ニットやカーディガンは腰丈より短めを選び、重心を上げる工夫を。
- 冬:ロングコートは重心を下げやすいので、ショート丈アウターやストールで上に視線を集める。
アクセ・小物で重心を上げる
小物使いで「目線を上に集める」ことが、ウェーブタイプには特に効果的です。
- アクセサリー
首元に近いネックレスやイヤリングで華やかに。華奢なチェーンやパールが得意。 - バッグ
小ぶりで丸みのあるデザインがマッチ。肩掛けで上半身に視線を集めるのも◎。 - 靴
華奢なパンプスや細めストラップのサンダルで軽やかさを演出。

気をつけたい落とし穴
ウェーブタイプの方がやりがちな失敗は「下半身をカバーしようとして逆効果になる」ケースです。
・ロング丈で下半身を覆いすぎて、さらに脚が短く見える
・上半身が寂しいままシンプルにまとめてしまい、全体がバランス崩壊
・重い素材やオーバーサイズで華奢さを隠してしまう
隠すのではなく「上半身に華やかさを足す」ことを忘れないことが大切です。
骨格診断は縛りではなく味方
骨格診断を「こうでなければならないルール」と思うと窮屈になります。
本来は「なぜ似合う/似合わないのかを説明するための理論」であり、毎日の服選びをラクにするヒントです。
- ルールではなく、自由に楽しむためのガイド
- 「似合わない理由」がわかるからこそ、自分流に調整できる
- 自分らしさを守りながら無理なく取り入れられる
やわらかさと下重心を理解すれば服選びはもっと楽になる
ウェーブタイプの核は「やわらかさ」と「下重心」。
この特徴を理解することで、のっぺりした印象や脚が短く見える原因を避け、華奢さを上品に引き立てることができます。
40代50代は、体の特徴が際立ちやすい時期。だからこそ「骨格に合う服」を知ることが、これからのおしゃれを楽しむ最大のカギ。
隠すのではなく、バランスを整えて魅せる。骨格診断はあなたをラクにし、ファッションをもっと自由にしてくれる味方です。
骨格診断の3タイプのうち、ウェーブ以外のタイプについても解説しています。他のタイプの記事はこちらからご覧ください。