SNSや雑誌を見ながら「これいいかも」と思って試してみたのに、なぜか「ピンとこない」「しっくりこない」と感じたことはありませんか?
その違和感――実は「顔のパーツバランス」が関係しているかもしれません。
前回の記事でもお伝えしたように、美顔バランス診断では顔のパーツ配置を分析し、15タイプに分類することで「自分に似合う軸」を見つけることができます。
今回は、その15タイプそれぞれの印象と、どんなメイクが自然に整うのかをわかりやすくまとめました。
「私のタイプはどんな印象?」「どんなメイクがしっくりくる?」と気になった方は、ぜひ参考にしてみてください。
美顔バランス診断とは
「なんとなく、メイクがしっくりこない」
そう感じるとき、その原因はテクニックや年齢ではなく、顔のパーツバランスにあることが多いんです。
たとえば、目が中心寄りで顔の重心が上にある方は、きりっとした印象に見えやすいタイプ。
そのまま柔らかく見せようと全体を“やさしい方向”に寄せてしまうと、かえってチグハグに見えることもあります。
メイクに大切なのは、「もともとの印象を活かしながら整える」こと。
たとえば、シャープさをそのままに、ほんの少し優しさを加えるだけで、「凛とした中に親しみを感じる」ような自然な美しさが引き立ちます。
美顔バランスメイクは、流行や誰かの真似ではなく、あなた自身の顔のバランスに合わせて仕上げるオーダーメイドのメイクメソッド。
自分の個性を魅力に変えるための“やさしい設計図”のような考え方です。
パーツの「配置バランス」で見極める
美顔バランス診断では、横のバランス(3タイプ)と縦のバランス(5タイプ)を組み合わせて、15タイプに分類します。
横のバランス(3タイプ)
・凛(りん):目が寄り気味でキリっとシャープな印象
・優(ゆう):目が離れ気味でやさしく親しみやすい印象
・麗(れい):バランスが整って洗練された印象
縦のバランス(5タイプ)
・凛:中心寄りで立体的
・優:ゆったり配置で穏やか
・上:上寄りで大人っぽい
・下:下寄りでキュート
・麗:均一で整っている
この「横3×縦5=15タイプ」の組み合わせで、顔立ちの個性や印象の方向性が明確になります。
たとえば「凛×上」タイプなら―
横は中心寄りでシャープ、縦は上寄りで大人っぽい=知的でクールな印象。
このように、タイプごとに「似合うメイクの方向性」が見えてきます。
15タイプ一覧|印象と特徴
| 縦\横 | 凛 (寄り気味) | 優 (離れ気味) | 麗 (均一) |
|---|---|---|---|
| 凛 (中心寄り) | 凛×凛 華やかでミステリアス | 優×凛 華やかキュート | 麗×凛 端正でエキゾチック |
| 優 (ゆったり) | 凛×優 落ち着いた大人可愛さ | 優×優 癒し系ほんわか | 麗×優 落ち着いた和風美人 |
| 上 (上寄り) | 凛×上 知的クール | 優×上 大人キュート | 麗×上 クールビューティ |
| 下 (下寄り) | 凛×下 小悪魔ギャップ | 優×下 最強キュート | 麗×下 正統派にも可愛いにも |
| 麗 (均一) | 凛×麗 シャープ系大人美人 | 優×麗 フレッシュ美人 | 麗×麗 万能な王道美人 |
それぞれの組み合わせには個性があり、同じ“凛”でも上下の違いで印象が大きく変わります。
タイプ別・似合うメイクの方向性
美顔バランス診断の目的は、「理想に寄せる」ことではなく、個性を活かすこと。
黄金比を目指すのではなく、自分の顔立ちがもっとも自然に整う「似合うメイク」を見つけていきます。
以下は、15タイプ別のメイクの基本ポイントです。
あなたのタイプを思い浮かべながら、「どんなバランスを意識すれば整うのか」のヒントにしてみてください。
①凛×凛タイプ
中心寄りのパーツは外側へ広げるメイクでバランスが整い、印象が引き締まる。
淡いメイクはぼやけやすいため、キリッとした眉とアイラインで大人のエキゾチックさを際立たせる。
②凛×優タイプ
ラインを強調しないアイメイクで柔らかさを出すと、落ち着いた印象が大人可愛く変化する。
明るめの平行眉と下まぶたシャドウで、離れたパーツを中心へ寄せバランスを整える。
③凛×上タイプ
平行でシャープな眉が凛とした印象に調和し、楕円形アイシャドウと長めラインで目元を外側へ広げる。
下まぶたにもアイシャドウを加えると、キツさが和らぎ親しみやすい印象に整う。
④凛×下タイプ
横方向に広げるメイクでバランスを整え、リップラインを際立たせて口元を引き締める。
ダークトーンの平行眉で上方向へ重心を引き上げつつ、下寄りの無邪気さを活かした小悪魔的魅力を演出。
⑤凛×麗タイプ
端正でシャープな顔立ちは、平行眉とリップラインで引き締めると魅力が際立つ。
中心寄りのパーツは楕円形アイシャドウと長めのアイライン、マスカラで外方向へ広げて柔らかさを加える。
⑥優×凛タイプ
離れ気味のパーツは、縦方向にメリハリを加えるメイクで立体感を強調すると美人度が上がる。
太めのナチュラル眉で輪郭を引き締め、縦ラインを意識して横広がりを抑えるとバランスが整う。
⑦優×優タイプ
癒し系の顔立ちには、ふんわりとしたキュートな印象を活かすメイクが好相性。
顔の中心にハイライトを入れ、丸チークを広めにのせることで立体感と温かみをプラス。
⑧優×上タイプ
上寄りの顔立ちは大人っぽく見えやすいため、ラインを強調しすぎないアイメイクで可愛らしさを残す。
下まぶたにシャドウを入れてタレ目風に、明るめの眉で上寄りの印象をやわらげる。
⑨優×下タイプ
離れ目で平面的な顔立ちには、中心にハイライトを入れて立体感を出し、洗練された印象に整える。
眉をナチュラルな形に仕上げて、キュートさに柔らかさをプラス。
⑩優×麗タイプ
整った幼顔にはナチュラルメイクが好相性。
眉は自然に、チークとリップを血色トーンでそろえ、フレッシュな印象に整える。
⑪麗×凛タイプ
シャープな印象を活かすメイクが好相性。
丸みのあるアイメイクで柔らかさを足し、濃い発色のリップでエキゾチックな印象に仕上げる。
⑫麗×優タイプ
穏やかな可愛さを引き出すナチュラルメイクが好相性。
離れ気味のパーツは丸チークとハイライトで立体感を出し、バランスを整える。
⑬麗×上タイプ
大人っぽい印象を引き立てるメイクが好相性。
下まぶたシャドウと太めチークで上寄りのパーツを下げ、淡色リップで全体のバランスを整える。
⑭麗×下タイプ
ピュアで可愛い印象を活かすメイクが好相性。
頬骨を囲む丸チークで血色感と柔らかさを演出。
⑮麗×麗タイプ
理想的なパーツバランスを活かし、骨格を引き立てるベーシックメイクが最も映える。
どんなメイクも似合う柔軟さが強みで、基本をベースに印象変化を自由に楽しめる。
あなたの魅力を活かすメイク
「似合うメイク」とは、上手に描くことではなく、“あなたらしさ”を整えること。
顔の方向性を知るだけで、メイクの軸が明確になり、迷いが減ります。
同じ色でも、塗る位置やバランスを少し変えるだけで印象は驚くほど変わるもの。
「どこを活かせばいいか」「どこを整えればいいか」がわかると、メイクはもっとラクに、もっと楽しくなります。
あなたの顔に合うメイクレシピを見つけて、「なんかイマイチ」から卒業しましょう。

