Tシャツにデニム、スーツスタイル、ワンピース。
どれも定番で“無難”に見えるけれど、同じ服を着ても人によって印象はまったく違います。
たとえば、ある人が着ると洗練されて見えるTシャツスタイルも、別の人が着るとどこか物足りない。
それは体型や年齢のせいではなく、顔の印象(=顔タイプ)と服のデザインが調和しているかどうかに関係しています。
似合う服とは、自分の顔立ちや雰囲気と調和して見える服のこと。
顔タイプ診断は、似合う・似合わないを言語化してくれるツールなんです。
顔タイプで変わる「似合うテイスト」の考え方
顔タイプ診断では、顔の形やパーツの位置バランスから、「直線的な印象」か「曲線的な印象」かを見ていきます。
直線タイプ
目や輪郭がシャープで、すっきりとした印象。クール・スタイリッシュ・モードな服が得意。
曲線タイプ
輪郭や目元、頬に丸みがあり、やわらかい印象。フェミニン・華やか・優しげな服が似合いやすい。
直線+曲線ミックス
そのどちらの要素もほどよく持っているタイプ。シンプルすぎず、装飾的すぎないバランスの取れたデザインが得意。
この“直線・曲線”の要素をベースに、さらに「大人顔」か「子ども顔」かでタイプが分かれ、似合うテイストが導き出されます。
キュートタイプ(曲線 × 子ども顔)
丸みがあり、可愛らしい印象。ガーリーな服や小さな柄、フリル・リボンが得意。
アクティブキュートタイプ(曲線 × 子ども顔)
明るく元気で華やかな印象。カジュアルな中に少し個性を効かせるスタイルが似合います。
フレッシュタイプ(直線+曲線ミックス × 子ども顔)
軽やかでナチュラルな印象。シンプルで清潔感のある服が得意。
クールカジュアルタイプ(直線 × 子ども顔)
ボーイッシュでカジュアルな印象。ラフなシャツやパンツスタイルが自然に決まります。
フェミニンタイプ(曲線 × 大人顔)
女性らしく華やかな印象。とろみ素材や上品なワンピースがよく似合います。
ソフトエレガントタイプ(直線+曲線ミックス × 大人顔)
上品で穏やかな印象。シンプルな中にも少し装飾のあるデザインが映えます。
エレガントタイプ(直線+曲線ミックス × 大人顔)
華やかで存在感のある印象。光沢感やとろみのある素材が得意。
クールタイプ(直線 × 大人顔)
知的でスタイリッシュな印象。モノトーンや直線的なラインの服が似合います。
それぞれのタイプを知ることで、「なぜこの服は似合うのか」「なぜしっくりこないのか」が明確になります。
“なんとなく”ではなく、“理論的に選べる”ようになるのが顔タイプ診断の魅力です。
ブランドの世界観にも“似合うテイスト”がある
たとえば、同じ白いシャツでも――
- 直線タイプ(クール・フレッシュ)の方には
→「PLST」「UNIQLO」など、無駄のないシンプルデザインが得意。 - 曲線タイプ(フェミニン・キュート)の方には
→「NATURAL BEAUTY BASIC」「Mila Owen」など、柔らかな素材や華やかさのあるデザインが似合う。
ブランドごとに得意とするテイストが違うため、顔タイプを知っておくと、自分に合うブランドの傾向も見えてきます。
これは「似合う・似合わない」ではなく、自分の印象を引き立ててくれる“世界観”を選べるようになるということ。
服を選ぶ楽しさが、感覚的な“好き”から“納得のある選択”へと変わっていきます。

似合うテイストを知ると買い物が変わる
「似合うテイスト」がわかると、服選びの迷いが驚くほど減ります。
どんな服を買うかだけでなく、どんなお店で探すか・どんな視点で選ぶかが変わるからです。
買い物が時短になる
たくさんのお店が並ぶショッピングセンターなどで、どのお店を見ればいいかがわかるようになります。
「ここは可愛すぎる」「ここは落ち着きすぎる」といった違和感が減り、自分に合う服だけを効率よく探せます。
クローゼットに統一感が生まれる
顔タイプに合う服をそろえると、自然と一貫性が出ます。
どの組み合わせでもしっくりくるコーデが作りやすくなり、クローゼットと心に余裕とスペースが生まれます。
“今の自分”に合う服が選べる
年齢を重ねるにつれ、表情や雰囲気、内面からにじみ出る印象が少しずつ変化します。
以前は似合っていたブランドがしっくりこなくなるのは、好みや雰囲気が変わってきたから。
顔タイプを通して“今の自分”を見直すことで、自然体で整うファッションにアップデートできます。
「似合う」はセンスではなく、仕組みで見つけられる
なんとなく選んでいた服も、「なぜ似合うのか」「なぜ違うのか」が分かると、「偶然の成功」ではなく自分で再現できるおしゃれに変わります。
顔・骨格・カラーという“似合うの仕組み”を知ること。
それが、買い物で迷わない人が持っている選び方のコツです。
自分らしさを整える、おしゃれの新しい基準
顔タイプ診断は、外見を変えるためのものではありません。
自分の印象と服の方向性を整える“ガイド”のようなものです。
流行や年齢に左右されず、「これが私らしい」と思える服を選べるようになる。
その小さな積み重ねが、毎日の自信を育ててくれます。
おしゃれは、“変わる”ことよりも、“今の自分を好きになる”ことから始まるのかもしれません。

